優秀な人ほど黙って辞めると思いませんか?
逆に無能な人ほど「辞めてやる!」とか愚痴を言うくせに、いつまでも会社にしがみついていたりします。
優秀な人はしっかりとキャリアを考えていて、充分な準備をした上で転職していることが多いので、周りの人から見ると突然黙って辞めたように見えても、本人はしっかり考えて辞めているケースも多いです。
逆に、会社自体がブラック企業であり、在籍してもメリットが無いどころか健康を損なうリスクがある場合は、優秀な人ほど深く考えずにすぐ退職します。辞めなければ取返しのつかない事態になりますからね。
私は以前、ある紙メーカーの大手の子会社で働いていました。その会社の中で私は、購買課に配属していました。購買は、工場の資材を調達する部署です。工場は、24時間年中無休の体制で稼働していました。
購買課は、事務職となりますので、通常の勤務体系となりますが、工場の人たちとスケジュールの打ち合わせなどをして要望通りの資材をジャストインタイムで調達しなければなりません。工場側の人たちは3勤交代制でしたので、勤務体系が違う人たちとのコミュニケーションが発生し、いつでも工場からは私の個人携帯に連絡が来る状況となっていました。
従いまして、工場を稼働させることが会社の命題となっているため、購買課の事務員側の休憩及び休日などは関係無しで、生産スケジュール変更などの対応を迫られていました。
私にとって、休むためには、事前の準備が必要となります。準備をするためには、やはり時間がかかるもので、そのために残業をすることが毎日で、深夜まで及ぶことが常でした。
さらに、認められる残業には、上限があり、上限以上の残業については、残業代も支払われることはありません。会社のために働いてなんとか工場の生産体制に影響がないようにしていたのに、これでは何のために働いているのか分からなくなってしまいました。
また、聞いたところによると、退職者の多くが精神状態に支障をきたして退職となる方々が多いことも、判明し、これでは自分の身が危ないと感じて、辞めることしました。
この判断は、正しかったと思っております。辞めたことに一切の後悔をしておりません。
優秀な人ほど「危機を察知した場合はすぐに行動してリスク回避できる」「長期的なキャリアパスを考えて慎重に行動できる」という「静と動の行動」を上手に使いわけることが出来るのです。
この記事では、本当に辞める人がどのような思考を持ち、どのような特徴を示すのかを探ります。自分の状況を見つめ直し、これからのキャリアを考える一助としてください。
目次
会社を辞める主な理由
会社を辞める理由として各人様々な理由があります。その主な理由をいくつかご紹介していきます。
人間関係の問題
職場の人間関係は大きなストレス源となることがあります。
とくに、チーム内の不和や上司とのコミュニケーションの問題は、日々の業務に影響を及ぼし、職場での居心地の悪さを感じさせてしまいます。
実際に、多くの退職理由調査で、人間関係の問題が上位に挙げられることが多いようです。
仕事内容と期待のズレ
多くの若手社員が入社時に抱いていた期待と、実際の仕事内容との間にギャップを感じることがあります。創造的な仕事を期待していたが、実際にはルーチンワークが中心である、または、自分のスキルを活かせる機会が少ないなどです。
このような状況は、仕事へのモチベーションを低下させ、キャリアに対する不満を増大させます。それにより、職場を離れることを考え始めることがあります。
スキルアップと成長の機会
キャリア初期の段階では、多くの若手は自己成長とスキルアップを重視します。
しかし、現在の職場で十分な研修が提供されない、新しい技術や方法論を学ぶ機会が限られている、キャリアアップの道が不透明であるなど、自分の成長を感じられない環境は、新しい職場を求める大きな動機となってしまいます。
黙って辞める人の思考
黙って辞める人がどのような思考プロセスを持ち、どのようにして退職の決断を下すのか。詳しく探っていきます。
長期的なキャリアプランを考えている
黙って辞める人は、自分のキャリアに対する長期的なビジョンを持っています。現在の職場が自分の将来の目標や夢にどの程度貢献しているかを常に評価しています。
キャリアアップの機会が限られている、または自分の専門性を活かせる場がないと感じた場合、そのまま黙って辞めることになってしまいます。
本当に辞めるべきタイミングを探っている
黙って辞める人は、退職の最適なタイミングを慎重に探っています。
例えば、重要なプロジェクトが終わる時期、業界内での転職のチャンスが増える時期、または個人的な生活での大きな変化がある時期などを考慮します。
優秀な人ほど衝動的に行動するのではなく、自分のキャリアにとって最良の決断を下すために、状況をじっくりと分析しています。
辞めると決めた人の意外な特徴
退職を決意した人が示す意外な行動や特徴に焦点を当ててみましょう。その背後にある心理や動機は何かについて、詳しく探っていきます。
人間関係を重視しない
退職を決めた人々は、職場の人間関係に対して無関心になることがあります。理由としては、自分のキャリアと将来の目標に集中しているためが大きいです。
すでに新しい職場や機会に向けて心を移していることを示しており、現在の職場に対する情熱や関心が減少していることを意味します。
いつも以上に真面目に仕事を行っている
意外に思われるかもしれませんが、退職を決めた人は責任感からか、いつも以上に真面目に仕事をこなすことがあります。
理由としては、職場に対して良い印象を残し、円満に退職の日を迎えたい無意識の願望から来ている可能性があります。
上昇志向や行動力がある
退職を決めた人の中には、強い上昇志向と行動力を持っている方も多いです。新しいチャンスや機会を積極的に探求していて、自分のキャリアに対して積極的な姿勢を取っています。
現状に満足せず、常に自己成長と進歩を求めてキャリアアップの退職をすることがしばしばあります。
本当に辞める人は黙って辞めるのはなぜ?
退職を決意した人が黙って辞めるのにはどのような理由があるのか。その背後にある心理的な動機も含めてご説明します。
職場へのストレス
職場での長期間にわたるストレスや不満は、従業員の精神的な健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。過度なワークロード、不健全な職場環境、上司や同僚との対人関係の問題などが、ストレスの主な原因となり得ます。
ストレスが慢性化し、仕事のパフォーマンスや日常生活に悪影響を及ぼすようになった場合、黙って辞める決断を下すことが一般的です。
辞めないよう説得してほしくない
退職を決意した人は、しばしば他人に自分の決断を説得されることを避けたいと考えます。これは、自分のキャリアに関する決断を他人の意見に左右されずに下したいという願望から来ています。
また、退職の意向を公にすると、同僚や上司からの圧力や説得が発生する可能性があり、これを避けるために黙って行動することが多いようです。
まとめ|辞める前に今後のキャリアも考える
退職を考える際には、ただ今の職場を離れるだけでなく、自分のキャリア全体を見つめ直すことが大切です。自分にとって最善の選択をするためには、自己分析と市場の理解、これから進むキャリアの全体像が必要です。
一方で健康を損なうブラック企業の場合は、一刻も早く退職しなければ取返しのつかない事態になる場合もあります。この辺りは柔軟な判断が必要になるでしょう。
新しい道を歩む勇気を持ち、自分のキャリアを自分の手で描いていきましょう。