会社の管理方法は独特。監視文化で疑心暗鬼になり疲弊。辞める社員が続出…。
以前いた会社ですのことです。
その会社ではサービス残業は当たり前で、多い時には月に150時間をゆうに超えていました。忙しい時期になると、自宅滞在時間が6時間と、どちらが会社でどちらが私生活なのか分からなくなるほどでした。
その後、リーマンショックなどで受注が減り残業は月に50時間程度に減りましたが、もちろん有給はあってないようなもの。免許更新であっても、休むとまわりから白い目でみられます。
会社の管理方法は独特で、社員同士を監視させるという方法です。
他の社員がサボっている・工場内で危険行為をしている・安全確認を怠ったなど、そのような行為を見かけると、写真や動画に撮り安全衛生委員に告発するといった方法で社員同士を監視させていました。
指摘を受けた社員はマイナスポイントになり、告発した社員はプラスポイントになります。そのポイントが多いほど、ボーナス査定がアップし上乗せ分の金額が増していきます。
役員連中が良く言っていたのは「うちはプラス評価です。いろいろなことに挑戦する社員を応援します」との内容。しかし、こんなことを口に出して言うということは、言った事がまともに機能していないからです。プラス評価で挑戦する社員を応援しているなら、あえてそんなこと言いません。
そういうこともあり、工場に勤務する技術系の社員は私を筆頭に次々に辞めていきました。今では、開発力・技術力もダウンしているようです。
前の会社のホームページを見ると、第6次技術系学卒・中途募集などと記載しているところをみると、技術系の人間が圧倒的に集まっていない様子。
このようなデタラメ会社・デタラメ管理では人は来ません。口コミやいろいろな内部事情は徐々に漏れるわけですから、どんなに表向きを繕っても嘘やデタラメは必ずバレます。
行き過ぎた監視・管理は、社員を疲弊・疑心暗鬼にさせ、退職が加速する。
どんな管理方法にしようと会社の勝手ですけど、こんな社員同士で動画・写真を撮らせて監視させるようなルールの会社には勤めたくないですね…。
物凄い職場内がギスギスして疑心暗鬼になると思うんですよね。退職する技術者が続出するのもわかるような気がします。
よく「職場の透明性」の議論で、経営者も社員も「透明性が高いこと」を望む声が大きいことがあると思うんですけど、実際には透明性が高すぎると逆に生産性が落ちるという研究結果もあります。
透明性が高いということは、全ての社員が常時監視され続けているということなので、それはそれでストレスになるということです。
もちろん「それでも透明性が高い方が良い」という人はいると思いますし、好みの問題もあるかと思いますけど、現実的にはガラス張りのように監視され続ける会社を好まない社員の方が多いということは、本体験談の結末でもわかるかと思います。