5~21時勤務・手取り17万で時給換算500円の低賃金重労働。さらに、店長兼社長の暴力に退職者続出。
私は以前、専門学校を卒業してから、都内某所にあるパン屋に勤務していました。そのパン屋は、雑誌の取材がよく来たり、食べログなどでもいい評価がついているのもあって、かなり忙しいところでした。東京ウォーカーのような雑誌に載っているパン屋なので、知っている方も多数いるかもしれません。おしゃれ目のお店で平日休日問わず混んでいたお店でした。
従業員は基本的に7人体制、土日や祝日に一人二人増えるくらいでした。そのお店で、私は製造を担当していました。勤務時間は、住所、製造か接客によって多少異なりますが、私の場合は5時出勤20時頃の退社でした。退社時間の書き方があやふやなのは、その日の仕事の進み具合によって、遅くなることが多々あったからです。遅いときには、21時を回ることもありました。
給料は手取りで17万でした。当時は祐天寺で一人暮らしをしながら実家に仕送りをしていたので、とても貯金ができる余裕がありませんでした。勤務は週5勤務で、時給換算をすると500円と少しでした。低賃金重労働を強いられていました。そのうえ、製造と接客担当は朝の出勤時間が違い、接客は製造より2時間ほど遅い出勤にもかかわらず、もらう給料はほぼ同じくらいでした。こちらとしてはそれだけでも納得いきません。
当時は初めて正社員として働いた職場だったので、飲食業界はこんなもんなのか、新人はこれから給料が上がるものなのか、くらいにしか思っていませんでした。しかし、この店自体、それなりに有名店でありお客さんの入りが多く、商品もすごく売れているのに、給料が増えることは一度だけでした。それも、月の給料が7千円増えただけでした。
給料は増えないけど店舗を拡大していくので、ただ忙しくなる一方で、貯金もできなければ休みの日に遊びに行こうとも思いませんでした。
働いてくうちに、ここがブラックだと思ったのが、社員さんやバイトの入れ替わりが激しく、店長、兼社長のやりたい放題が度を過ぎたものだと実際に見かけたからです。
前述したとおり、給料は最低賃金を下回っており、長時間労働低賃金の環境下でした。店長は男性社員やバイトに強く当たるときに、よく手が出る人でした。それに加えて無理なことを言って、仕事を長引かせて、なかなか帰らせてくれる人ではありませんでした。私が在籍2年間(バイトの期間も含め)の間で、社員やバイト含め10人以上は辞めていった記憶があります。そのうち半数は、ばっくれやクビにされた人たちでした。
私自身も店長に、顔をひっぱたかれたり毎日のように蹴られたこともありました。それでいて、社員とは家族のような関係でありたい、などと洗脳じみたことは言われました。
私はやせ細っていき、心を病みかけてしまいました。給料が増えない、労働環境が良くならない、この二つが主な原因で退職を決意しました。日に日に身体はやつれていき、本気で殺されてしまうかもしれない、そう思って仕事を辞めました。
食べログ有名人気店の隠された実態・現状。外面だけは良い暴力経営者の愚行にビックリ。
これが食べログで良評価がたくさんついている人気店の実態なんですね。消費者の評判が良い企業・店舗が、労働者にとって評判が良いとは限りません。むしろ日本の過剰品質のビジネスシーンでは従業員にしわ寄せがきていることが多いです(利益が出ても店舗拡大や再投資に回るので、労働者に還元されることはありません)。
時給換算すると500円という薄給激務な状況もヒドイものですが、何よりもヒドイのは社長の暴力でしょう。従業員を日常的に殴ったり蹴ったりしていながら、体面上は「社員とは家族のような関係でありたい」なんて言ってるわけですから、相当気持ち悪い社長です。社員やバイトが10人以上は辞めているというのも納得です。
このような会社は退職するのは当然として、暴力という犯罪行為も行っているわけですから、警察に連絡すべきでないかと思います。
以下の体験談も壮絶な暴力+暴言の嵐です。飲食業や職人の世界ではこのような時代錯誤な文化が未だに残っているのでしょうね。
言葉の暴力を受け、殴られ、精神的に追い詰められる…。モラハラパワハラ事例。