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面接時と労働条件や仕事内容が違い過ぎる!。入社後、ゴルフ場回りの重労働でグッタリ…。
私が経験したブラック企業は、とにかく入社前と入社後で仕事内容の説明が食い違っていました。
肥料や農薬を扱う会社だったのですが、私が配属になる部門は主にサッカー場や競技場、屋上緑化などの緑化部門になると聞いていました。しかし、入社してみるとそのような取引先は1割未満で、実際はゴルフ場への緑化資材の営業が主な仕事内容でした。
ゴルフ場は、街中に位置していることはなく、殆どが郊外にあるため営業を回るにも半日で1つの取引先と会うのがやっと。日帰りで片道4時間のゴルフ場へ向かうこともありました。また、付き合いの長いゴルフ場の人手が足りないと言われれば、深夜3時から出勤し落ち葉を片付けたり、バンカーをならすような簡単な作業を手伝うようなこともありました。それでも、早出手当てや残業代は支給されずじまいでした。
そんな状態の中、今までゴルフの経験が無いのにもかかわらず、営業先のコースでプレーをしてみろと上司に言われ、一般の人は半年から一年かけてコースデビューするところを、3ヶ月の自主練習でコースデビューを果たしました。私は高校大学とスポーツをやっていたので、体力的にもなんとか付いていくことが出来ましたが、文系の女性が万が一あの部署に配属になっていたらきっと身体がもたなかったと今になると思います。
面接時に具体的に話した内容は全て嘘だった。労働時間も社会保障も駐車場もインチキ。
私が以前3週間だけ勤めていた歯科医院がブラック会社でした。とにかく面接時に聞いていた雇用条件などが違いすぎの職場でした。
具体的には、「就業日はシフト制で決められており、早番と遅番に分かれている。1日の平均労働時間は7~8時間」という話だったのが実際には朝9時~夜23時までだったり、社会保険完備といわれていたのに、入社してから半年は国民健康保険&雇用保険など諸保険に加入させてもらえなかったり。
固定の就業時間がもうすでに12時間労働以上だったので残業代が払われないのはもちろんですが、わたしにとって極めつけは駐車場がなかったことでした。
募集要項にも駐車場完備!自家用車での通勤も可!などと書かれていましたし、面接でも「車持ってるんだね、うちは車通勤OKだから楽だと思うよ」などと車に関する会話もしっかりしたのです。
それなのに入社したら、「初めのうちは労災に加入できないからしばらくは電車通勤で」と言われました。
話が違うと思い、いつごろからならOKなのか?と聞くと「いや、実はあの募集要項は誤表記でこれから駐車場を探す予定なんだ」と言われてしまいました。
それで心が折れてしまい、お給料ももらわずその日付けで退職しました。
求人情報と時給も交通費も話が違う!違法と分かってて休憩も取らないブラックバイト。
10代の頃、映画が好きな私は小さなレンタルショップでアルバイトを始めました。当時は動画配信サービスもあまり普及しておらず、お店は小さいながらも地元の常連さんで賑わっていました。
求人情報では時給850円、交通費支給でその地域ではよくある賃金でした。
しかし初出勤の日に店長から「時給は800円でよろしく。交通費もでないんだけどいいかな?」と言われました。
今考えると明らかに違法なのですが、バイト経験が少なかった10代の私は何も言えなくなってしまい、タイムカードも押していたのでそのまま勤務することになりました。
そしてなんとか頑張って働き始めましたが、何時間経っても休憩時間はやってきません。
思い切って「休憩時間は何時からですか?」と聞いてみました。すると店長は「本当は取らなきゃいけないんだけど、ウチは無いんだ。代わりに好きなDVD一本無料で借りていいよ。でも旧作だけね!」と笑っていました。
今では笑い話ですが、労基法に違反する完全なブラックバイトでした。
すぐに辞めさせてもらいましたが働いた分の給料は出ないとのことでした。良い勉強代になったと考えて諦めました。先日、数年ぶりにその駅に降りたらたらそのお店は閉店していました。
求人内容や面接時の説明と、実際の入社後配属後の仕事が異なることは結構多い。「話が違う!」ってなる原因・理由。
このような「聞いていた話と違う!」ということは、日本の会社ではよくある話ですね。
「残業が殆ど無いときいていたのに、実際に働いてみたら残業だらけだった」「就業時間が全く違う」「○○職で入社したはずなのに、全然違う仕事をやらされている」「給料の額が求人情報とぜんぜん違う」「残業代は全てつくという話だったが、実際にはつかないことの方が多い」「”アットホーム”や”風通しがいい”などの嘘」などの話は山のようにあります。
求人詐欺!募集要項は嘘だらけ!残業時間も給料もぜ~んぶウソ。違法性・罰則は?
ハローワークで1年中求人を募集しているブラック会社の実態。入社1年で半分は退職。
よく「ハローワークにはブラック企業だらけ」という話もありますが、本当の真実の労働条件や就労状態を求人情報に書いてしまうと、誰も求職者が来なくなるので、嘘の内容の求人情報を書いて出しているんです。
求人票や掲載求人情報は人を集めるための「広告」のようなものであり、「雇用契約の内容」としての労働条件ではないという盲点を利用しています(労働者と会社で合意した内容が本当の労働条件になる)。
面接時の内容や雇用契約時の内容をメモして置いたり、録音しておくことで契約内容の記録にすることができますし、もし労働条件が異なる場合や法令に反する場合は、労働者は雇用契約を破棄することができる権利がありますが、実際にはそこまでやる人は少ないです。
スキルの低い労働者は生活のために簡単に雇用契約を破棄できません(他に現実的な選択肢がない)から、足元を見てこのようなインチキ求人票がまかり通っているのが現状なのでしょう。
職業安定法などをもっと厳しくして、このようなインチキ求人票がなくなると良いのですが…。