「父親が亡くなったので休みたい」と言ったら「困る」と叱責。葬式後に休み無し状態に…。
20歳ごろに働いていた企業での話です。私の父親が亡くなったので、職場に休みがほしい、と連絡しました。すると、「シフト制なんだから困る、なるべく休みは少なめに」という話をされました。まさかの返事に困りましたが、結局、通夜と火葬、葬儀にのみ出席しました。片付けは残された母親に頼み出社してみると、新しいシフト表を渡されました。
私が休んでいた分は、その月の、残りの休みがあてられていたのです。「他の人に休みを代わってもらったんだから感謝しろ」という話でした。おかげで、父親が亡くなった後に出社してから2週間ほど、休みなしで働く羽目になりました。
普段も忙しくて休日は無償で出社させられていました。とはいえ、親が亡くなったときくらいはまともな忌引きがあるとばかり思っていました。毎日サービス残業でしたし、インフルエンザで40度以上熱があっても休ませてもらえたことはありません。全国規模で展開しているチェーン店です。未だに当時のことを思い出すと、やりきれない気持ちになります。
当時の上司は、その後に、奥様が体調不良という理由で頻繁に休んだりしていたのも精神的にきつい出来事でした。どうしても忘れられません。ブラック企業だったと今でも思います。
忌引き休暇の充実度で社員を大事にしている会社かどうかわかるのではないかと思う。
実は「忌引き休暇」って必ず設定しなければならないと、法律で企業に義務付けられているわけではないです。労働基準法や労働安全衛生法などにも一言も書かれていません。なので、会社の就業規則によって個性が出るところではあります。1日も休ませてもらえない場合も、休ませてもらえるけど無給の場合も、たくさん休ませてもらえて有給で見舞い金ももらえる場合もあります。良くも悪くも会社次第・就業規則次第なんですね。
でも、「親の葬式なのに休めない」「親が死にそうなのに仕事を抜けられない」って、心情的に納得できないですよね?。そういう意味で、忌引き休暇の充実度で「その会社が社員を大事にしているのかどうか」が透けて見えるのではないかと私は思います。人が辛いときに冷たい対応をする会社は信用できないですね。
休めても、上司や社長を回って、お休みいただけたことを感謝しなければならない宗教みたいな会社もあるようですし。
冠婚葬祭で欠勤→休暇いただいたことに対する「お礼」を社長・上司に回って述べること。
「体調不良で欠勤させてください」→上司「体調が悪くても出勤しろ!絶対来い!」
それにしても、この上司は「お悔やみ申し上げます」も言えないんですかね…。しかも、他人には「葬式でもあまり休むな」という癖に、自分の配偶者が体調不良のときは頻繁に休むとか最悪ですね…。