目次
「我が社に有給休暇は存在しない」と就業規則に明記。社長・経営者に雇用・労働関係の知識ゼロ。違法であるという意識もない。
その会社に入社したのは9年前になります、そして平成29年4月に耐えられず退社しています。ハローワークで入りましたが面接時にこの会社に以前関わりがありましたので実情はある程度飲み込んで入社しました。
私が中途採用で入社して研修期間が過ぎ就業規則を見せてもらうと、休暇の欄に「我が社に有給はありません」と明記されていました。
中小のイベント会社は休みが少なく残業も多いのが業界の常識です。業界自体に残業代を普通に支払う会社も少なくそれが当たり前という風潮がまかり通っているためです。
しかし、何社かこの業界の会社に関わりましたが「有給なし」と就業規則に書いて有ることにびっくりでした。これがブラック企業でない訳はありません。勤務状態を管理するタイムカードも日報もない状態で、給与も完全固定制で残業代なし、休日出勤当たり前で代休は日常的に取れない状態でした。代休を取りたいと申し出た社員には他の社員に迷惑がかかるからし前例を作るからからと認められませんでした。
そんな状態で、私は人材採用の業務をするようになったのですが、ハローワークの記載事項は事実と違うことが記載されてあり社長に修正の相談すると社長には拒否されました。もともと条件も悪いためハローワークでは応募も少なく採用に至る人材は集まらない状況でしたが。
約1年前にまともな就業規則になりましたが就業規則は役員が鍵付きの引き出しにしまわれているので、常時閲覧どころか見せて頂きたいと言うと閲覧させてくれず役員が必要な項目を口づてに伝えられます。同時期に36協定も結ばれましたが完全固定給料制だからと残業代は支払われたことはありません。そして労働時間も36協定の時間は毎月常に超過しています。
社長を始め役員は気に入らない社員は名前ではなく「おまえ」と呼びますし社長に殴られた社員も数名います。それで退社した社員もいました。
私はかなりイベント業界の経験をしていたので社長から失礼な呼び捨てや暴力はありませんでしたが、若い社員は何かしら非人道的な扱いはされていました。
社長に社員に対するそんな行為を止めないと「社員が労働基準監督署に報告しますよ」と進言しても社長は世間一般の雇用関係の勉強をしていないため「俺のやり方に文句を言うな」といった対応でした。ブラック企業なのは社長や役員の無知さと度を越した利益追従主義が原因だとは思います。
労働者から搾取!有給休暇がないと言われた。問い詰めるとしぶしぶ認めるも、日数も不明で結局休めない。
私が働いていた会社は主にレジオペレーターの派遣をしている会社でした。当時新宿の百貨店に半年毎契約で派遣され、約五年ほど勤めました。
この会社は要件が満たされているにも関わらず、最初、有給休暇は無いと言って利用させませんでした。
七割ほどの仕組みを理解していない学生バイトと一割の派遣会社の正社員で構成されていたため、残りの2割は首切りを恐れて口を噤んでいましたが、私は他の会社で10年以上正社員として働いてましたし、厚顔無恥な嘘を平然とつく会社に我慢がならず、エリアマネージャーに直談判をして有給休暇を認めさせました。
しかし、会社は有給休暇の日数をなかなか教えず、月に何人何回までと制限をかけてきました。
あげくにこの現場が人件費が嵩んで赤字だから社会保険の加入を満たさない時間でしか働かせられないと全員に通知し、実際社会保険から抜かれてしまいました。
私は二ヶ月たったら再加入できるように取り計らうので辞めないでくれ、と声をかけられ待っていましたが、約束の期間が過ぎても音沙汰がないため転職すると上司に伝えると、三日後くらいに社会保険加入の書類を渡されました。
いい加減過ぎます。もちろんその場で契約は更新しない旨を伝えました。働いている人間を馬鹿にし過ぎです。
「有給休暇の制度はあるけど、使い方がわからない」と誰も休みを取れない雰囲気。全て強制無給欠勤に…。
受付事務の仕事をしていた会社がブラックでした。ハローワークで申し込みをして入社をしたのですが、ハローワークで記載されていた月収や休暇日数が明らかに違っていました。
契約社員というかたちでの勤務でしたが、アルバイト同様、タイムカード制でした。
病欠などで休んだら、無給。有給休暇があると言っても誰も使えませんでした。一度直属の上司に有給休暇を使いたい旨を伝えたら、「有給休暇の制度はあるけど、使い方がわからない」と言っていました。それくらい誰も使えない状態でした。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆など、長期休暇があるような内容でハローワークの用紙には書いてあったのですが、実際は自分の希望休(日曜の休みの他にとれる月に4日程の休み)を充てるしかなく、年末年始と重なる12月と1月は実質週休1日で、年末年始に希望休を振り当てるしかありませんでした。
年末年始に出勤しても構わないが、会社自体休みのため勤務しても仕事がない状態なので、強制的に休むしかありませんでした。
また受付事務で入社したのに、知識がないまま営業の仕事を強制的にやらされたりしました。
3ヶ月に一度、全体会議があり、若い世代に意見を求めることが多く、会議前は宿題のようにレポートを書かされました。ですが、どんな意見を言っても必ず反発され、何のための発表の場かわかりませんでした。
それから退職された歴代の社長にも未だに賃金が支払われており、経営が厳しい昨今は、今いる社員たちの給与を削っていることもわかりました。仕事内容と月給・休日が見合わないため退職しました。
「有給休暇がない」と拒否・言い訳するブラック企業は多い。使えない・認めないのであれば、存在しないのと同じこと。
「有給休暇が無し」は完全に違法です。継続勤務が6か月以上(全労働日の8割以上の出勤が必要)の場合、労基法で決まっている最低ラインの有給休暇日数を与えなければなりません。
就業規則に「我が社に有給はありません」と明記しても効力はないです。むしろ、悪行の証拠になっちゃいますよね…。
本体験談のように、会社・業界によってはブラックな文化が当たり前になってしまっているところもあります。「有給休暇の制度はあるけど、使い方がわからない」とか、もう最低な状況ですね…。使えない・認めないのであれば、存在しないのと同じことです。
多くの会社の経営者は思考停止し、「周りの会社が皆やっているから…」という言い訳で疑問にすらもっていないことが多いです。しかし、それは法令を違反して良い理由にはなりえません。
この体験談を読んで感じたのですが、「本当のブラック企業」とはブラックであるという意識が無い会社のことなんだなと、つくづく思いました。なお、他にも各種体験談をまとめていますので読んでみてください。
「残業するのが当たり前」と言う無能な上司・会社で消耗し続けた体験談3選。
ブラック企業・長時間労働のストレスで限界になった体験談3選。
気分屋社長/経営者の気まぐれ・ワガママ・鶴の一声に悩まされた体験談3選。
”お局様”あるある体験談3選。陰口強要、逆パワハラ、気分屋で機嫌悪いと新人いじめ。