一族会社経営者のわがままで社員は心と体を病んで退職。ボーナスも昇級もトップの気分で決まる。

東海地方では名の通った企業の営業補佐をしていました。
いわゆる「一族会社」で、上の気分一つで何もかもが振り回されます。決定事項で役員陣の承認が下りた後でも、トップの「それいやーきらいー」の一言で白紙になります。そのトップの思い付きで、現場は常に右往左往、中間管理職は体と心が病んで、退職する社員が続出でした。
一族の家庭の用事も全て社員で行いますので、個人的な荷物の受け取りや旅行の手配もした覚えがあります。年末には大掃除にも行きましたが、もちろん手当は出ませんでした。
それなりに待遇があれば我慢もできますが、昇給は基本的にありません。基本的に、というのは「この子可愛いからOK!」とトップが気に入った人間は、するすると出世して昇給することもあるからです。
賞与も同様で、人によってかなり差がありましたが、なぜかはよくわかりません。賞与は夏は出ず、冬のみ「寸志」が出る状態だったので、新入社員全員が翌年には消えていたこともありました。入社時に提示された通りの給与・賞与があれば、貯金額は数百万円は違っていたはずなので、訴えたこともあるのですが、私を採用した人間がすでに退職していたので「あいつが嘘ついたんだ。かわいそうに」で済まされました。
会社全体がその状態なら我慢もできますが、なぜ一族の人間は、超高級車を新調出来るのか不思議でなりません。そのガンであるトップが退くと聞いて皆で小躍りして喜んだのですが、思ったよりも退職金が少なかったらしく「やっぱり辞めるのやめた!」となったらしいです。退職後の事なので詳しくは存じ上げませんが、そのゴタゴタの中で、唯一まともだった役員さんは早期退職をされてしまったようです。
商品自体素晴らしいですが、経営陣は相変わらずこのような様子だそうです。CMをみる度にあの高級車をみる度に、イライラしてしまいます。
社長の鶴の一声で泊まり強要+1週間帰宅できず自律神経失調症に。

広告代理店のデザイナーとして勤務。赤坂にある零細企業です。
給料はそれなりですが、残業代、休日出勤手当一切なし。ボーナスも何かと言い訳をつけてカット。
その割に、社長の鶴の一声で、泊まりを強要。しかも1日だけではなく、一週間家に帰れず、その間の睡眠時間は1日30分程度。そのせいで自律神経失調症と慢性疲労になってしまい、朝会社に行けない体質になりました。
社長に自律神経失調症という事を伝えた結果、鼻で笑われてしまいました。
さらには朝来ないと理由により昇給もなし。その後も1日12時間労働を強要され続けていました。その間、辞めていった社員は数しれず、新卒で4人程の採用があっても半年以内には全て辞めてしまう始末。
これだけ忙しい最中、特に新人によるミスは増えて行くのですが、ミスを頻発した新人は、昇給はもとより、小さな会社なのにも関わらず、部署移動を転々とさせられる始末。
年間の売上が過去最高を記録した年も、結局利益がなく、ボーナスもなし。
社長が普段から営業活動と称して客と接待三昧。
酷いときは一晩で何十万も飲み代で使ってしまっていたり、接待ゴルフを毎週の様に繰り返し、我々が生み出した利益分以上の接待費を費やしている事が経理からの話で分かりました。
家族経営の小さな会社。耳を疑うような経営者の言動。なんでこんなとこで働き続けてるの?

パートで行った化粧品資材の備品整理の会社。面接行ったらすぐ採用してくれました。家族経営の小さな会社でしたが母親と息子の態度と口の利き方がヒドイ。平気で「何やってんだバーカ」とか言ってるし耳を疑いました。
息子が学生アルバイトみたいな若い女性をネチネチとくだらない事で注意していて、女性は話が終わるのをただじっと待っていました。
初日でここはダメだと思い、試用期間の3日で辞めました。たまたま一緒に入った女性は1日目の昼休憩の時に「私、明日から来ないね」と言って本当に来ませんでした。
一週間後にその女性とお給料取りに行きましたが、その女性の家族も大反対ですぐ辞めろって言われてたそうです。私の主人も似たような感じで。私達の前の週に新しく入った別の女性は「私達、年齢いってるから、向こうから肩叩かれるまでは頑張る」と言ってましたが、お給料取りに行った日にはもう辞めてました。
皆んな何でこんなヒドイ場所で働いているんだろう?って不思議で仕方がなかったです。
続いている人達は、その家族同様、口の利き方の下品な人達か、石のように意志を持たずにモクモクと働いている人達でした。
家族経営の会社って、以前働いていた会社の取引先しか知らないけど、個性的な人多かったな。こんなに酷くはなかったと思うけど。
以来家族経営の会社の求人は避けてます。勉強になりました。
みんブラ事務局の所見:労働条件の明示は会社の義務であり、担当者が辞めても消えない。「あいつが嘘ついた」で数百万円が処理された。
「鶴の一声」で決まる会社に共通すること
この記事には3件の体験談が収録されています。
業種も規模も違いますが、一つの共通点でつながっています。
決定の根拠が、どこにも書かれていない。
順に確認します。
【1件目・女性42歳/一族会社】
- 役員陣の承認が下りた決定事項でも、トップの「それいやーきらいー」の一言で白紙になる
- その思い付きで現場は右往左往し、中間管理職は心身を病んで退職する社員が続出していた
- 一族の家庭の用事も全て社員が行い、個人的な荷物の受け取り、旅行の手配、年末の大掃除にも手当はなかった
- 昇給は基本的にないが、「この子可愛いからOK!」とトップが気に入った人間はするすると出世して昇給した
- 賞与は夏なし、冬のみ「寸志」。新入社員全員が翌年には消えた年もあった
- 入社時の提示と違うと訴えたが、採用した人間が退職していたため「あいつが嘘ついたんだ。かわいそうに」で済まされた
- 一族だけは超高級車を新調していた
【2件目・男性36歳/広告代理店】
- 残業代・休日出勤手当は一切なし。ボーナスも言い訳をつけてカット
- 社長の鶴の一声で泊まりを強要され、1週間家に帰れず、その間の睡眠は1日30分程度
- 自律神経失調症と慢性疲労になり、朝会社に行けない体質になった
- 社長に伝えたら鼻で笑われ、朝来ないという理由で昇給もなし
- 新卒4人を採用しても半年以内に全員辞めていた
- 過去最高の売上を記録した年も利益がなくボーナスなし。社長は一晩で何十万もの飲み代を使い、接待ゴルフを毎週繰り返していた
3件目は家族経営の会社で「何やってんだバーカ」と平気で言う職場でした。投稿者は試用期間の3日で辞めています。
法律から見ると
3件に共通する違反と、それぞれに固有の違反を整理します。
| 体験談で実際に行われていたこと | 抵触する条文 | 何が問題なのか |
|---|---|---|
| 入社時に提示した給与・賞与と実際の支給が異なっていた。 | 労働基準法15条 職業安定法5条の3 |
労働条件の明示は使用者である会社の義務であり、担当者が退職しても会社の責任は消えない。相違する場合、労働者は即時に労働契約を解除できる。 |
| 「この子可愛いからOK!」という基準で昇給・出世を決めていた。 | 男女雇用機会均等法 6条1号 |
労働者の配置・昇進・降格・教育訓練について、性別を理由とする差別的取扱いは禁止されている。容姿や好悪を基準とする処遇差は公正な評価制度の要件を満たさない。 |
| 一族の家庭の用事・荷物の受取・旅行の手配・大掃除を社員に行わせた。 | 労働施策総合推進法 30条の2 労働基準法24条・37条 |
私的な雑用の強制はパワハラ指針が明示する「過大な要求」。業務命令で行った以上労働時間であり、手当を払わなければ賃金不払いとなる。 |
| 社長の指示で1週間帰宅させず、睡眠を1日30分程度に追い込んだ。 | 労働基準法35条 労働時間等設定改善法2条 労働契約法5条 |
毎週少なくとも1回の休日が必要で、勤務間インターバルの確保は事業主の努力義務。健康を害することが予見できる指示は安全配慮義務違反にあたる。 |
| 自律神経失調症になったと伝えたが、鼻で笑って対応しなかった。 | 労働契約法5条 労働安全衛生法 66条の8 |
健康状態の申告を受けた時点で使用者には結果回避義務が生じる。放置して症状が悪化すれば損害賠償責任を負う。 |
| 朝出社できないことを理由に昇給させなかった。 | 労働契約法5条 労働施策総合推進法 30条の2 |
会社の指示が原因で生じた健康障害を理由に不利益を課すのは因果関係を無視した処遇であり、権利濫用と評価され得る。 |
| 過去最高の売上でも利益がなく、社長の接待費が利益を上回っていた。 | 会社法355条 423条 |
取締役は忠実義務を負い、任務を怠って会社に損害を与えたときは賠償責任を負う。職務との関連性を欠く支出はその対象になり得る。 |
| 職場で「何やってんだバーカ」といった言葉が日常的に使われていた。 | 労働施策総合推進法 30条の2 刑法231条 |
人格を否定する言動は「精神的な攻撃」。他の従業員がいる場での侮辱は侮辱罪にあたり得る。 |
※ 引用した条文は2026年8月時点のものです。実際の判断は個別の事情によります。
この会社を糾弾する
1件目の会社について、最も許しがたい一言から取り上げます。
投稿者は入社時に提示された給与・賞与と実際が違うことを訴えました。
返ってきたのがこれです。
「あいつが嘘ついたんだ。かわいそうに」。
この返答は、法的に完全に誤りです。
労働条件を明示するのは、担当者個人ではなく会社の義務です(労基法15条)。
採用担当者は会社を代表して条件を伝えたのであり、その人が辞めたからといって会社の約束が消えるわけではありません。
もし消えるなら、採用担当者を毎年入れ替えればどんな嘘でもつき放題になります。
そして「かわいそうに」という一言。
これは同情の言葉ではありません。「あなたは騙された側だが、うちは関係ない」と通告しているだけです。
投稿者は書いています。「入社時に提示された通りの給与・賞与があれば、貯金額は数百万円は違っていた」。
数百万円が、この一言で処理されたのです。
次に、「この子可愛いからOK!」という昇給基準について。
この会社では昇給は基本的にありません。ところがトップが気に入った人間だけはするすると出世する。
この状態が職場に何をもたらすか。
働いても、待遇は変わらない。ただし気に入られれば変わる。
すると社員は合理的に判断します。仕事の質を上げるより、トップの好みに合わせるほうが割に合うと。
そして、その好みの基準が「可愛い」である以上、努力ではどうにもなりません。
だから中間管理職が心身を病んで辞めていく。
そして決定打が、この一文です。
「なぜ一族の人間は、超高級車を新調出来るのか不思議でなりません」。
賞与は夏なし・冬は寸志。昇給は基本的になし。それでも一族は高級車を買っている。
金がないのではありません。社員に回っていないだけです。
2件目についても述べます。
1週間帰宅できず、睡眠は1日30分程度。
この数字を正面から受け止めてください。
1日30分の睡眠を7日続ければ、合計3時間半です。1週間で、一晩分にも満たない。
これは厳しい労働ではありません。健康を確実に破壊する行為です。
実際、この方は自律神経失調症と慢性疲労になり、朝会社に行けない体質になりました。
それを社長に伝えた結果——
鼻で笑われた。
そして朝来ないという理由で昇給もなし。
この因果関係を整理してください。
- 社長が1週間の泊まりを強要した
- その結果体を壊した
- 壊れた体で朝来られなくなった
- そのことを理由に昇給させなかった
原因を作った本人が、結果を理由に減点している。
そして、この会社の金の使い道です。
過去最高の売上を記録した年も利益がなく、ボーナスもなし。
理由は経理から判明しました。社長が一晩で何十万もの飲み代を使い、接待ゴルフを毎週繰り返し、社員が生み出した利益以上の接待費を費やしていた。
睡眠30分で働いた分が、飲み代に消えていたのです。
こういう会社は、今すぐ辞めていい
3件目の投稿者は試用期間の3日で辞めました。この判断が最も正しいと事務局は考えます。
- 1. 「鶴の一声」の会社に、改善の道筋がない
役員会の承認を覆せるトップがいる会社では、制度を作っても意味がありません。就業規則も評価制度も、その一言で無効になるからです。誰に相談しても、最後は同じ人の機嫌に戻ります。 - 2. 「新卒が半年で全員辞める」は、決定的な指標
2件目の会社では新卒4人が半年以内に全員辞めています。1件目でも新入社員全員が翌年には消えた年がありました。複数人が同じ期間で辞めるのは、個人の相性ではなく職場の構造です。自分だけが耐えられる理由はありません。 - 3. 早く辞めるほど、体は元に戻る
2件目の方は朝会社に行けない体質になりました。自律神経の不調は、早期に環境を変えれば回復が期待できます。3日で辞めた3件目の方には、何のダメージも残っていません。「もう少し様子を見る」の積み重ねが、回復を遠ざけます。
もし今、同じ状況にいるなら
- 1. 求人票と労働条件通知書は、必ず保存する
求人サイトの画面・会社説明会の資料・メールのやりとり・労働条件通知書。これがなければ「言った・言わない」で終わります。「採用担当が辞めた」は法的な反論になりません。相違があれば労基法15条2項により即時に契約を解除でき、帰郷旅費の請求も可能です。 - 2. 体調を伝えるときは、口頭で終わらせない
受診して診断書をもらい、メールか書面で会社に提出してください。「伝えたのに何もされなかった」という事実が記録に残ります。これは安全配慮義務違反を主張する際の中心的な証拠になります。鼻で笑われた対応も、日時とともにメモを。 - 3. 私的な用事の記録も、賃金請求の対象になる
一族の荷物の受け取り、旅行の手配、自宅の大掃除。業務命令で行った以上、労働時間です。いつ・何を・何時間やったかをメモしてください。相談は労働基準監督署(賃金・労働時間)と各都道府県労働局の総合労働相談コーナー(ハラスメント・無料・予約不要)へ。
この体験談に近いケース
この体験談に近いケースとして、あわせて読まれている記事です。
- 家族経営会社の社員=会長の使用人。ストレスとケンカで退職する従業員続出。
- 家族経営の会社で社長宅の掃除まで。パワハラ指針が名指しする「私的な雑用の強制」。
- 社長がうつ病で倒れて会社崩壊。中小企業経営者のメンタルヘルスが深刻だ。
- 社長の使い込み。会社の金を私的に流用する経営者の実態。
この記事を読んで「うちの会社も同じだ」と感じた方は、ページ上部のブラック度から5段階で投票してください。投稿された体験談とあわせて、職場の実態を可視化していきます。




