小さな田舎町の家族経営家具屋に入社。社長宅の掃除や庭木の手入れをやらされる。
家族経営の小さな家具屋さんに入社しました。ハローワークで見つけた時に、私としては即決でした。小さな田舎町で、私の身に付けた技術を生かせるところは多くは無かったからです。
でもなぜか、ハローワークの人に、「ここは止めておいた方がいいよ」と言われて驚きました。そんなことを言うハローワークの人もいるんだ、という驚きです。人の入れ替わりが激しいから、というのが理由のようでした。
でも、他に私の資格を生かせる求職は無かったので、押し切って紹介状を出してもらいました。
面接は、社長とでした。バイタリティ溢れる生き生きした感じの社長でした。
無事合格して、ハローワークも認めるブラック企業での仕事が始まったわけですが、始めの頃は自分のことで一杯一杯であまりブラック感は感じませんでした。でも、次第にそのワンマンぶりが際立ってきた頃、決定的なことがありました。
社長の自宅の一角に事務所がありました。そして、年末の大掃除の時期が来ました。当然事務所部分だけだろうな、と暢気に考えていたのは甘かったです。事務所部分だけでなく、社長の家のリビングや仏間、庭の掃除に庭木の手入れまでさせられたことです。
このとき、あのハローワークの人の言葉を思い出しました。なるほどな、こういうことか、と。私もその後辞めたので、またハローワークに求人を出したことでしょう。
田舎の中小企業の経営者って、社員を奉公人だと勘違いしている人が多い。
こういう体験談は非常に多いです。ワンマンや家族経営の中小企業に限って、経営者が業務と全く関係ない社長宅の雑用とかを社員にやらせたりするんですよね。完全に公私混同です。
以下の体験談も同じようなパターンですね。家族経営の会社は最悪なケースが多いですので、注意が必要です。
家族経営旅館は最悪の問題会社だった。年収200万・48日連勤の激務で社員使い捨て。
家族経営の闇。非常識な会長・クズ社長の親子と闘い続けたエピソードの数々。
公私混同かよ!アットホームな職場がブラックになっていく瞬間。
働きにくさNo.1!。理不尽な社長第一主義企業(一族経営)に勤めた体験談。
家族経営会社の社員=会長の使用人。ストレスとケンカで退職する従業員続出。
田舎の中小企業の経営者によく見られる泥臭い悪文化です。おそらく「俺が社員の給料を払ってやってるんだから、奉公人のように家のことも何でもやって当たり前」とか勘違いしちゃってるんでしょうね。モラハラ・いじめに該当する可能性がありますが、社長自身は「当然」と考えていて疑問にすら思ってないでしょうから、非常に質が悪いです。
それにしても、このハローワークの職員さんは親切な方ですね。以下の記事で書きましたが、ハローワークはブラック企業だらけという話もあります。特徴は社員の出入りが激しく、常に求人を出しているという点ですね。
求人情報・面接時と話が違うんだが…。入社後の仕事は重労働が待っていた。
ハローワークで1年中求人を募集しているブラック会社の実態。入社1年で半分は退職。
求人詐欺!募集要項は嘘だらけ!残業時間も給料もぜ~んぶウソ。違法性・罰則は?
ハローワークの職員の人も、それを分かってて仕事を紹介していると思いますが、本体験談のように「ここは止めておいた方がいいよ」「人の入れ替わりが激しいから」と正直に内情を暴露してくれる方はありがたい存在です。こういう方の言うことは参考にして損はないですね。